2011年 中部山岳の渓流01 2011年5月18日、15日にFloridaから帰国し時差ボケがぬけれられなく、夜は8時を過ぎると眠たくなり、夜中の1時には目が覚めてしまう状態でした。 そこで、夜中の1時より事務所に入り仕事を開始し、夕方を早く終わる考えで、夕方からの時間を有効に利用する事にしたのです。 それは、 20日に仕事の打ち合わせで富山へ行く予定になっていたので、その1日前に出発し、次回のハイパーの撮影を何処で行おうかと場所探しもかねて出かける予定だったのです。 そこで、夕方3時までに仕事を終え、準備をすれば4時には出発が出来、富山へ向かう途中下車で、福井でならば2時間半の6時半に到着出来、夕まずめは九頭竜でサクラマスを狙う事にしたのです。 予定通り、18日の夕方には九頭竜へ来ていたのですが、思っていた水と全く違うのです。 例年の5月18日ならば水は渇水し、水の色も青系から茶色系に変わり、虫が騒ぐ状況になっているのです。 何年か前、ウエットでサクラマスを3連発させたのは5月17日、この日付は嬉しくて今でも覚えています。 今回も同じような状況と期待して行ったのですが、水は冷たく、4月の水量だったのです。 ヒゲナガは全くいなく、期待していた状況と全く違っていた事にショックでした。 その日は、年々かぶりに松岡サウナ旅館へ泊まり、懐かしい思いでに浸りながら過ごしました。 松岡サウナ旅館さんは、始めて九頭竜へ来た頃、沢田賢一郎さん、京都の加藤庄平 師匠、群馬の設楽さん、JCAの桑島さんなど、その時代のサクラマス・ファンの常宿となっていて、大広間で皆さんと宴会をしたことを思い出しました。 その後は、ザウルスの則氏(故)が、多くの方々をここへ集め、大宴会を幾度も行い、多くの方々と知り合うことが出来ました。 連日のどんちゃん騒ぎで、松岡サウナの先代の女将さんにはたいへんなご迷惑も掛けましたが本当に良くしていただいたのです。 いろいろな思い出がそこにはありました。 九頭竜川で、サクラマスの釣りを未来永劫続けていきたいと願い、始めたのが サクラマス・アンリミテッド! 沢田賢一郎氏、則氏の強力のもと、この会を発足させ、約1,500人くらいの会員をまとめてきました。 1994年から8年間私が会長を務め、福井の廣瀬氏と吉村氏の3人で活動を行ってきましたが、2001年地元のメンバーに運営を依頼したのです。 その時のサクラマスアンリミテッドでよく言っていた事が 自分の息子達の代までこのサクラマス釣りが出来る環境をなくさぬよう頑張って行きたい! そう言う願いでした。 あれから、18年 まさか本当に息子と九頭竜川へ来て、サクラマス釣りが出来るなんて、ほんとうに感激しました。
九頭竜川での釣りは、まだ水量が多く、イブニングをウエットで釣り状況では無く、翌日早朝、富山へ向かったのです。 その後、富山から岐阜の各河川を回ってきましたが 驚くほどの増水! あそこのダム下ならば、台風が来ても大丈夫という場所も見に行きましたが、ダムが放水し、こんな状況は始めてでした。
今回の釣りですが、 Floridaからの時差ボケで、カメラは全て忘れるし、ビデオも、携帯の充電器も全て忘れてしまったのです。 途中で気が付きましたが時すでに遅く、取りに帰る事も出来なく来てしまったのです。
「大きな魚を釣ったのですが、カメラをもってきていなくて、写真がありません」 そんな事をいつも言っている方もいるようですが、カメラは携帯電話にも付いているはず。 「魚が傷つくから、写真は撮らない方針です!」ならば釣ったと言うな!(皆さんそう思いません) 50cmや60cmもある魚を釣って、写真を撮らないなんて信じられます? それで後日に「60cmを何匹も釣ってリリースしました」と言っている有名な方がいるようですが、写真が全くないなんて不思議なものです。 そんなのと一緒にしてもらっては困りますから、 今回は、携帯で執撮ってきました!
何時間も走り続け、出会えた貴重なヤマメでした。 貴重な22cmのヤマメです。
その翌日も、どこもかしこも大増水! 渓流ならば LS#2でドライフライ 少し下流ならば、SP#4でウエットフライ さらに下流ならば、SD#8 ダムの放水口や、川幅の広い場所では SD#10 チェンジャブルラインから、4mだいのタイプ6まで いろいろな場所でいろいろなシステムを使用しました。 しかし、大増水で全く釣れないのです。 悲しくなりました。
そこで、打ち合わせを終え、全く違う水系へ行ってみたのですが、そこも増水。 ダムの放水量は多く、いつもなら全く水が流れていないところでも太く多い水が流れている状況でした。 この放水が止まればチャンスなのにな〜って思いながら車を走らせていたのです! そして、支流のダム下を見に行ったのですが、そこもダメ。 さらに走り回り、いろいろな場所へ移動しました。走行距離は700kmを超えてきました。 次に行った所は、増水量はさほどでもなく、支流を見ていたら徐々に減水してきている様子でした。 期待をして本流へ戻ると、川には減水の後が残り、水が少なくなっていたのです。 そこで、 チャンスと ダムの上流へ行ってみたら、かなり水が落ち着いていたのです。 10日以上続いた大増水の後の減水、もしかすると最高のチャンスかも? そう思い、めぼしいプールへ入ったのです。
ロッドはSD#8 ラインは、パワーヘッド 4ティップチェンジャブルライン タイプ4ティップ
大場所と小場所の連続プールがあるので 私が小場所へ入りユウタロウが大場所へ入ったのです! 丁寧に大岩回りにウエットを沈め、テンションを掛け川底から水面近くへの縦のターンを行ったのです。 増水気味の川には、タイプ4ティップがベストでした。 パワーヘッドのティップは3mですので、細かく丁寧に探れ、扱いやすいのです。 思っていた場所に魚はいなく、待望のアタリは何もなく下流のユウタロウを見ると、 ロッドが大きく弧を描いていたのです! 「ヒット!」 「デカイ!デカイ!」 大きな声が聞こえたのです。 その後、引き寄せてきた魚は大きなジャンプをし銀色の魚体が宙を舞ったのです。 すると、ラインはたるみ魚は消えていったのです。 「見たぞ!今のはデカかったな!レインボーだね!」 「ちくしょう!残念!」と悔しがるユウタロウ。 その後もじっくりと探っていったが何もなかった。 そして、夕方、ダムのオーバーフロの放水が止まり、下流の目指すポイントへイブニングに入ったのです。
そのポイントは大きく、すでにルアーマンが釣りをしていました。 半分以上釣り下っているし、少し待って、彼の後から釣る事にしたのです。
ユウタロウが先行しその50m後から私が釣っていったのです。 ルアーマンは全くアタリすらないようで、1キャスト事釣り下っていったのです。 その50m後にはユウタロウさらに50m後には私 30分くらい釣り下っていった時、 「ヒット!」「来たよ!」 そうユウタロウが叫んだのです。 「やるね!」「今度はバラすなよ!」「ロッドを立てるな!」そう言いながらランディングを手伝いに行きました!
40cm近い、まるまると太ったレインボーでした! 携帯電話での撮影のため、画質が悪く申し訳ありません。 その後、ウグイは連発するのですが、鱒は全く無く終了。 本来は、打ち合わせも終わり、ここで帰る予定だったのですが、こんな時は帰れません。 チャンスかもしれないのです。 明日は昼から仕事ですから、やりきれなければ残業すればよいと言う事で、急遽 素泊まりで宿泊! 朝一だけ釣って帰る事にしたのです。 翌日の朝一は、ユウタロウが大物をバラした下流に入る事にしたのです。
早朝4時半、ポイントへ付くと、すでにルアーマンが3名釣りをしていました。 彼等が帰るのを待ちながら パワーヘッド4ティップチェンジャブルラインのティップをタイプ2に替えたのです。 流れが少し弱くなっていたからです。 ルアーの方達は、全くダメなようで、次々と攻めていき下って行くのです。 攻められた後なのでダメかもとフライを丁寧にピンスポットへ流し込み誘っていくと即ヒット! 25cmくらいのレインボーがヒット!
そして、さらに少し下ると、 30cmくらいの太ったレインボ−がヒット! ユウタロウはイワナをヒット!ダブルヒットでした! さらに下って行き、次のポイントへ入ると いきなり強烈なアタリが来たのです! 連続ジャンプ! ボコボコに飛ばれ、ルアーマンに見られてしまいました。
45cmくらいの綺麗なレインボーでした。 その後入れ食い!
25cmくらいから30cmくらいまでのレインボーを16匹連発! 次のポイントでは、 イワナの雄 36cmの見事な体高の本流イワナ 次は、雌のイワナ そして、50cmアップの大型レインボーをヒットさせたのですが、ユウタロウの目の前で3連続ジャンプされバレてしまったのです!
ユウタロウも次々とヒット!(こちらを向いて、ランディング、足下近くの白いのは水しぶき)携帯での撮影で申し訳ありません。 こんな時に、カメラを忘れるなんて、オオボケ! 大時差ボケです! ユウタロウがヒットしたアマゴ レインボー
その他ユウタロウは、かなり大きなイワナではなかろうかと思われる暴れ方をした魚をヒットさせていましたが、これも残念ながらバレていたのです。 「コレ! どういう事?こんな釣れる事ってあるのだろうか?」 昨日までの全く厳しい状況とはうってかわって、爆釣です! 50cmアップはありませんでしたが、とにかく面白いように釣れるのです! ルアーマンが居ても全く関係なく入れ食いです!
大増水の収まった一瞬のチャンス! 逃しませんでした! この日、朝9時までの5時間で、二人で30匹を超える釣果です。 5カ所のポイントを釣ったのですが、全てでヒットしてくるなんて、こんな事はあるのだと驚きました。
昼過ぎには仕事に戻れ、翌日から朝3時出勤で仕事開始です。
今回、パワーヘッド 4ティップチェンジャブルライン を使用してきたのですが、 このラインは、バックスペースの全くない場所ではロールキャストで驚くほど飛んでいきますので トラブルはなく、気持ちよく釣りが出来ました! ティップも、 流れが緩やかな所では、フローティング ティップ 少し流れがある場所では、インターミディエイト ティップ 流れの中では、タイプ2 ティップ 急流での使用は タイプ4 ティップ これらを、まめに交換し使用していく事がベストなのです。 魚はゆっくりした流れでは浮いています。 夕まずめはさらに浮きます。 そこで、魚の下にフライが行きますと魚は下を見ていませんので、釣れなくなってしまうでしょう! 日中になれば、太陽光を嫌い、魚は流れの中、深い場所に入っていきます。 そこで、フローティングやインターミディエイトティップでは釣りにならいので、タイプ4やタイプ6、タイプ8などの、深く沈むティップが必要になるのです。 今回使用したランニングラインは、 EXシューティングライン フローティング このラインは、本当に扱いやすく、絡みにくく飛びます! 今回のようにシューティングスペイやロールキャストを行っているとラインはキャストした数だけ回転が加わりラインが縮れてきます。
今回のキャスティングは、 バックスペースがない場所では、ロールキャスト さらにない場所ではクイックスピンキャスト それ以外はシューティングスペイを使用していたのですが、 今回のようにドロッパーを2本、そしてリードフライの3本のフライを使用する場合は、 シューティングスペイは最高です。 フライを足下へ置いた時、フライが絡まっていないか確認が出来るのです。 フライが絡まっていて、それを知らずに釣りをしていたならば、魚はラインを見て警戒し、出てこなくなります。 一度警戒させてしまったら、終わりです。 アトラクター的な釣りでは、一発目が勝負!なのです。 絡んでいて知らずに釣っている事って良くありますよね。 シューティングスペイで、フライを足下へ置いた時に、フライの絡みを確認出来るこのキャスティングは超実践的です! 今回、7〜8匹は1キャスト事にヒットしてきました。そんな時でも、何時大物が来ても良いように、絡みには気を付けて釣ってください。
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